うつ病の心理
脳科学の実験で、興味深い快と不快に関するものがあります。
味の実験で、美味しい飲み物、不味い飲み物を用意します。
そして、大脳で一番最初に味を感じる第一次味覚野の反応をモニタします。
そこで、前もって情報を与えます。
これはちょっと美味しいです。
これはとっても美味しいです。
これはちょっと不味いです。
これはとっても不味いです。
などの情報です。
そうすると、美味しい飲み物では
「とっても美味しい」と前もって教えられると
「ちょっと美味しい」と前もって教えられるよりも
脳は強く反応するそうです。
つまりより美味しく感じていることになります。
全く同じ飲み物でも、脳の反応は違っているのです。
しかも面白いことに、脳の第一次味覚野は脳で一番最初に味覚を感じる場所です。
つまり脳では先入観によって最初から情報の強弱が変わってしまっているのです。
もっと面白いことには、不味い飲み物の場合は
美味い飲み物のときよりも、脳で感じる強弱の差が激しいそうです。
つまり、脳では不快な感情は、快な感情よりも
激しく先入観の影響を受けるということです。
先入観は恐ろしいものですね。
実際よりも誇大なものを感情として感じさせてしまうわけでうから。。。
このことは日常生活において、経験していると思います。
値段が高いものの方が、美味しいと感じる傾向はあると思います。
では先入観は何のためにあるのか?
これは、脳の処理方式に関係しているそうです。
分かってしまっていることは、深く考えず先入観で処理してしまうのです。
例えば鉛筆を見たときにいちいち、その物質が何で、どういう作りで
何に使うのかとか考えていると大変です。
処理能力に限界が来てしまいます。だから先入観によりあっという間に処理
させてしまうほうが都合が良いのです。
先入観があるからいちいち考えることなくいろんなことができる利点があります
が一度不都合な先入観に支配されるとそれを取り除くことは難しいという面もあります。
不快の感情が快の感情に比べて先入観の影響を強く受けるのはなぜでしょうか?
これは、人類が生き延びてきた歴史と関係しているようです。
恐怖、不安とかの不快な情報は敵に襲われないようにして危険を回避するために
は非常に重要な情報です。そのため不快は強い先入観として脳に残ることになります。
古代においては、恐怖、不安は、生き延びるための感情であったわけですが
現代においては、生命を脅かすほどの局面は少なくなっています。
そのため恐怖、不安が強い先入観として脳に残るとうつ病、パニック障害
などの病気となってしまうことがあります。
ショックなことがあったり、ストレスがあると
誰でも落ち込んでしまい、やる気がでないことがあります。
これは、過剰になっている交感神経を抑え副交感神経を優位にさせることで
体のバランスを戻そうとするための反応です。
副交感神経が優位になると、体はだるくなって動かなくなります。
体をだるくすることで、行動が控えられます。そうすることでエネルギーを蓄える
ことができます。副交感神経が優位になると栄養吸収力も良くなります。
ゆっくり休むことができれば、また元気になれるのです。
その期間は通常2週間ぐらいは必要です。
うつ病はいまや休職の際に一番多い疾患です。
企業においてもメンタルヘルス対策等々で、その病態が説明されています。
うつ病とはこういう病気という先入観がほとんどの人にあるようです。
うつ病の概念とか症状を知っている人は、それが自分の身に起きたときは
気軽に、精神科、心療内科を受診してしまうようです。
そうすると精神科、心療内科のマニュアルでは2週間以上症状が続いていれば
うつ病と簡単に診断されます。
精神科、心療内科での治療は投薬がすべてですから簡単に抗うつ剤が投与されます。
患者には薬を飲まないと治らないという先入観があるようです。
抗うつ剤は副交感神経を優位にさせる薬です。交感神経が優位になっている人には
効果があると思います。しかし既に副交感神経が優位になっている人には
逆効果も考えられます。
副交感神経が優位になると、体はだるくなって
余計に体が動かなくなってしまうことがあります。
精神科、心療内科に通う人は、治療期間が長くなればなるほど
うつ病らしくなって行きます。
病気を治そうと思って、いろいろな本を読んだり、勉強すればするほど
うつ病らしくなって行きます。
うつ病の人は、頑張ってはいけない
ストレスを受けてはいけないという先入観がそうさせるのだと思います。
精神科、心療内科で教えているうつ病の概念は正しくうつ病を表してはいません。
うつ病に携わってきた私のうつ病に対する考えを一言で言うと
「うつ病は自信が低下している気持ちの病です。」
うつ病の人は、自信が低下しています。
そのためにさまざまな不都合を経験しています。
やりたくないことに対しては、やらなくても良いもっともらしい理由を探します。
やりたいことに対しては、出来ないもっともらしい理由を探します。
すべて、自信が低下してしまっていることが原因です。
自信が低下すると守りの生活をせざるを得ません。
自分に都合の良いことだけを信じ、都合の悪いことはスルーです。
やりたいことも、やりたくないことも何もできない不自由さを抱えています。
最終的な自信の低下は、死にたい気持ちへと変化して行くことが多いです。
自信が低下してしまったのは、ストレスを避けすぎてしまったことにあります。
自信をつけるためには困難を乗り越えることが必要です。
しかしうつ病生活をしていると、筋肉は弱り、体力は落ちます。
副交感神経が優位になっているので、体がだるく、動かなくなっています。
どんなことを始めるにせよ、難しいのは当然のことです。
そこで、うつ病の先入観に支配されて、うつ病だから。。。
と考えて理由を探し始めると、ますますストレスを避ける方向に行ってしまって
自信をつけることができません。
うつ病が治っていく人の過程を見ていると、ある程度体調が良くなった後には
病院や治療からは自然と離れた人です。うつ病だということを忘れられた人です。
うつ病だということを忘れるためには、病気であるという先入観を超えることが必要です。
先入観を超えるためには、自信をつけることが大切です。
自信をつけるためには、一歩踏み出す勇気が必要だと思います。
自信は少々無理なことをしないと付かないものです。
無理をしすぎると逆効果となってしまいます。
体はすっかり良くなっているにも関わらず、病気であるという先入観が抜けず
また、休みすぎの生活に戻ってしまい、自律神経を乱してしまうことになってしまいます。
どのぐらい無理をするかの加減を自分で試行錯誤しながら見つけることが
治癒への道だと思います。
味の実験で、美味しい飲み物、不味い飲み物を用意します。
そして、大脳で一番最初に味を感じる第一次味覚野の反応をモニタします。
そこで、前もって情報を与えます。
これはちょっと美味しいです。
これはとっても美味しいです。
これはちょっと不味いです。
これはとっても不味いです。
などの情報です。
そうすると、美味しい飲み物では
「とっても美味しい」と前もって教えられると
「ちょっと美味しい」と前もって教えられるよりも
脳は強く反応するそうです。
つまりより美味しく感じていることになります。
全く同じ飲み物でも、脳の反応は違っているのです。
しかも面白いことに、脳の第一次味覚野は脳で一番最初に味覚を感じる場所です。
つまり脳では先入観によって最初から情報の強弱が変わってしまっているのです。
もっと面白いことには、不味い飲み物の場合は
美味い飲み物のときよりも、脳で感じる強弱の差が激しいそうです。
つまり、脳では不快な感情は、快な感情よりも
激しく先入観の影響を受けるということです。
先入観は恐ろしいものですね。
実際よりも誇大なものを感情として感じさせてしまうわけでうから。。。
このことは日常生活において、経験していると思います。
値段が高いものの方が、美味しいと感じる傾向はあると思います。
では先入観は何のためにあるのか?
これは、脳の処理方式に関係しているそうです。
分かってしまっていることは、深く考えず先入観で処理してしまうのです。
例えば鉛筆を見たときにいちいち、その物質が何で、どういう作りで
何に使うのかとか考えていると大変です。
処理能力に限界が来てしまいます。だから先入観によりあっという間に処理
させてしまうほうが都合が良いのです。
先入観があるからいちいち考えることなくいろんなことができる利点があります
が一度不都合な先入観に支配されるとそれを取り除くことは難しいという面もあります。
不快の感情が快の感情に比べて先入観の影響を強く受けるのはなぜでしょうか?
これは、人類が生き延びてきた歴史と関係しているようです。
恐怖、不安とかの不快な情報は敵に襲われないようにして危険を回避するために
は非常に重要な情報です。そのため不快は強い先入観として脳に残ることになります。
古代においては、恐怖、不安は、生き延びるための感情であったわけですが
現代においては、生命を脅かすほどの局面は少なくなっています。
そのため恐怖、不安が強い先入観として脳に残るとうつ病、パニック障害
などの病気となってしまうことがあります。
ショックなことがあったり、ストレスがあると
誰でも落ち込んでしまい、やる気がでないことがあります。
これは、過剰になっている交感神経を抑え副交感神経を優位にさせることで
体のバランスを戻そうとするための反応です。
副交感神経が優位になると、体はだるくなって動かなくなります。
体をだるくすることで、行動が控えられます。そうすることでエネルギーを蓄える
ことができます。副交感神経が優位になると栄養吸収力も良くなります。
ゆっくり休むことができれば、また元気になれるのです。
その期間は通常2週間ぐらいは必要です。
うつ病はいまや休職の際に一番多い疾患です。
企業においてもメンタルヘルス対策等々で、その病態が説明されています。
うつ病とはこういう病気という先入観がほとんどの人にあるようです。
うつ病の概念とか症状を知っている人は、それが自分の身に起きたときは
気軽に、精神科、心療内科を受診してしまうようです。
そうすると精神科、心療内科のマニュアルでは2週間以上症状が続いていれば
うつ病と簡単に診断されます。
精神科、心療内科での治療は投薬がすべてですから簡単に抗うつ剤が投与されます。
患者には薬を飲まないと治らないという先入観があるようです。
抗うつ剤は副交感神経を優位にさせる薬です。交感神経が優位になっている人には
効果があると思います。しかし既に副交感神経が優位になっている人には
逆効果も考えられます。
副交感神経が優位になると、体はだるくなって
余計に体が動かなくなってしまうことがあります。
精神科、心療内科に通う人は、治療期間が長くなればなるほど
うつ病らしくなって行きます。
病気を治そうと思って、いろいろな本を読んだり、勉強すればするほど
うつ病らしくなって行きます。
うつ病の人は、頑張ってはいけない
ストレスを受けてはいけないという先入観がそうさせるのだと思います。
精神科、心療内科で教えているうつ病の概念は正しくうつ病を表してはいません。
うつ病に携わってきた私のうつ病に対する考えを一言で言うと
「うつ病は自信が低下している気持ちの病です。」
うつ病の人は、自信が低下しています。
そのためにさまざまな不都合を経験しています。
やりたくないことに対しては、やらなくても良いもっともらしい理由を探します。
やりたいことに対しては、出来ないもっともらしい理由を探します。
すべて、自信が低下してしまっていることが原因です。
自信が低下すると守りの生活をせざるを得ません。
自分に都合の良いことだけを信じ、都合の悪いことはスルーです。
やりたいことも、やりたくないことも何もできない不自由さを抱えています。
最終的な自信の低下は、死にたい気持ちへと変化して行くことが多いです。
自信が低下してしまったのは、ストレスを避けすぎてしまったことにあります。
自信をつけるためには困難を乗り越えることが必要です。
しかしうつ病生活をしていると、筋肉は弱り、体力は落ちます。
副交感神経が優位になっているので、体がだるく、動かなくなっています。
どんなことを始めるにせよ、難しいのは当然のことです。
そこで、うつ病の先入観に支配されて、うつ病だから。。。
と考えて理由を探し始めると、ますますストレスを避ける方向に行ってしまって
自信をつけることができません。
うつ病が治っていく人の過程を見ていると、ある程度体調が良くなった後には
病院や治療からは自然と離れた人です。うつ病だということを忘れられた人です。
うつ病だということを忘れるためには、病気であるという先入観を超えることが必要です。
先入観を超えるためには、自信をつけることが大切です。
自信をつけるためには、一歩踏み出す勇気が必要だと思います。
自信は少々無理なことをしないと付かないものです。
無理をしすぎると逆効果となってしまいます。
体はすっかり良くなっているにも関わらず、病気であるという先入観が抜けず
また、休みすぎの生活に戻ってしまい、自律神経を乱してしまうことになってしまいます。
どのぐらい無理をするかの加減を自分で試行錯誤しながら見つけることが
治癒への道だと思います。