自律神経は自分で整える

医療では内科などの診療科で問題がないのに症状が出ている場合は
メンタルの問題として扱われ精神科・心療内科での治療対象となることが一般的です。
その関係上、精神科・心療内科では体の検査はあまり詳しく行わず
そのままメンタルの問題として扱われることが多いのです。

しかし本当にメンタルの問題かというと実際はそうではないケースが多いです。
例えば、栄養障害、潜在性鉄欠乏症、隠れ糖尿病、甲状腺機能疾患
(いずれも普通の血液検査では見つけずらい)では
うつ病やパニック障害等と全く同じ症状を出します。
コレステロール低下剤、降圧剤の服用の副作用でも
同様な精神症状が出ることがあります。

医師ならばすべての病気や栄養について詳しく知っていると、思っている方も多いと
思います。しかし、残念ながら専門科以外の病気については
詳しく知らない医師の方が圧倒的に多いのです。
ましてや栄養に関する知識は素人並みであることが多いのです。
血液検査から栄養状態を読み取れる医師は非常に少ないです。
普通の医師は基準値に入っているか否か
ぐらいしてみていません。なぜそのような状況かと言うと必要がないからです。
基準値から外れなければ病気とはならないので治療対象外です。
(健康保険での治療対象外です。)
栄養素に詳しくないので栄養素を使った治療ができません。
自分が勉強してきている医学の常識で、一番てっとり早い解決手段が投薬なのです。

生活習慣、自律神経、栄養状態の改善等はすべて医療から抜け落ちています。
本来これらは自分でしっかり管理するべきものだから
医療から抜け落ちていても良いのかも知れません。
精神疾患は遺伝的素質に反した不適切な生活をしていることによる
生活習慣病であることが多いと感じています。

いつまでも対症療法を続けても、根本が変わらなければ出口が見えません。
医療に頼るだけではなく、自分でやった方がいいことはあると思います。
逆に言えば、医療に行き詰った人は、まだ諦めるのは早いとも言えます。
生活習慣を変えれば出口が見える可能性があります。