油と精神疾患

人間の体は約60兆個の細胞から出来ていると言われています。
どんな組織だって、小さくして行くと細胞の集合なんですね。

細胞は細胞膜で覆われています。
細胞は生きて行くための栄養素を細胞膜を通して取り入れています。
そして情報(ホルモン)は細胞膜の受容体を経由して細胞に伝えられます
活動して生じた老廃物は細胞膜を通じて排出されて行きます。

細胞膜は、摂取した油を原料として作られています。
油にはいろいろな種類があることは、「魚を食べるべし」で紹介しましたが
その中でも、オメガ3はEPA、DHAとなり
オメガ6はアラキドン酸となり細胞膜を形成します。

オメガ3とオメガ6の理想の接種比率は1:1ですが
現代人の食事では、オメガ3が不足して、オメガ6が多くなっている
ことが分かっています。

良い細胞膜を維持するためにはオメガ3、オメガ6のバランスが大切
ですが、オメガ6が多くなっていると細胞膜は固くなり、正常に機能
できなくなります。

細胞膜の状態をもっと悪くさせるものに過酸化脂質の摂取と
トランス脂肪酸の摂取が上げられます。

過酸化脂質は繰り返し使われ酸化した油のことです。
トランス脂肪酸は精製油を精製する過程で生じる天然には存在しない油です。
市販されているマーガリン、ショートニング、植物油に含まれます。

これらの油が体内に入ると、状況はもっと悪くなります。
細胞膜は弱くて正常に機能しなくなり、有害物質の
侵入を簡単に許すようになります。

トランス脂肪酸に犯された細胞は正常に機能しないばかりか
無駄にビタミン、ミネラルを多量消費する役に立たない細胞となってしまいます。
疲れやすい体、不定愁訴の原因になってしまいます。

皮膚の細胞でこの状況が発生するとアトピー性皮膚炎の原因になります。
脳の細胞でこの状況が発生すると精神疾患の原因になります。

本来、伝統的な手法で絞った油は日持ちしないものだったはずです。
その油を何ヶ月も日持ちさせるようにするためには仕組みがあります。
化学的な製法(高温下での溶剤抽出法)で油を作り出しているのです。
化学的な製法をほどこされることで、日持ちする油を大量に生産することが
可能になったが、オメガ3、オメガ6のような必須脂肪酸は減少し
トランス脂肪酸を増やしてしまう結果になっています。
特定保健用食品を全面に出して宣伝している油や
脂肪がつき難いことを全面に出して宣伝して油でさえも
トランス脂肪酸が含まれています。

精神疾患を治すにあたって、油を変えることは非常に重要です。



トランス脂肪酸の摂取を減らす
 マーガリンやショートニングは高温下で処理されるため
 たくさんのトランス脂肪酸が含まれていますので、摂取しない方が良いでしょう。

 マーガリンやショートニングは食べていないと思っている人でも知らず知らずのうち
 にこれを摂っている場合があります。パン、お菓子類、クッキーにはこれらが原料
 として使われているためです。原材料に「植物油」と書かれている場合は
 この類の油です。


酸化した油の摂取を減らす
 外食産業で使われる油には当然のように安い油が使われています。
 酸化した油は当然のように使われているし、トランス脂肪酸も多い。
 コンビニや惣菜屋で売られている食品も当然同様な状況下にあります。


良い油を使う
 オリーブ油は溶剤抽出法を使用せず、伝統的な手法で作り出されるため
 トランス脂肪酸はほとんど含まれません。
 しかも他の油よりは酸化しずらいので加熱には向いています。



必須脂肪酸を摂取する
 必須脂肪酸、オメガ3を摂取してください。
 オメガ3は脳に効きます。精神安定には非常に重要です。
 オメガ3は魚でDHAを直接摂取する形で摂取できます。
 魚が食べられない人は、亜麻仁油を毎日スプーン1杯ぐらい飲むことで摂取可能です。
 亜麻仁油は、オメガ3が一番豊富に含まれる油です。


--------------------------------------------------------------------------------

油が悪いだけで、統合失調症、うつ病、パニック障害等の精神疾患になります。
パン、お菓子などの加工されている食品の摂取を減らしてください。
企業は、原価を抑えて売れるものが作れればそれで良いわけだから
どんどん変な食品を作り出してしまいます。
その害から身を守るためには、作れるものは家庭で作ることです。

外食、コンビニ食、惣菜を減らしてください。
料理は家庭で、安全な油を使って作ってください。